コーチとして大切にしていること

守秘義務厳守
コーチには最も厳しい倫理規定に基づく守秘義務があります。セッションで話されたこと、クライアント情報、スポンサー情報等、全て対象です。クライアントとスポンサーが違う場合(主に法人契約の場合)でも、コーチは話の中身をクライアントに許可なくスポンサーに話すことは一切ありません。大切にしていること以前に守秘義務厳守はこの仕事の前提条件です。それは前職の人材紹介業時代から、生命線として心身に沁み渡っています。

挑戦を続けること、立ち止まらないこと
コーチ自身が成長に向かって足を留めていないこと。理論や実践、スキルやツールも一層の筋力をつけたい。が、それ以上にありたい姿に向かって歩き続けている「あり方」そのものがクライアントの成長にも間接的に影響することを意識したい。

常に白地図、鉱脈発見の旅へ
先入観を持たず、判断せずに、全くの白紙、零地点からクライアントと対峙し、伴に旅をする覚悟とあり方を持つ。その先にクライアント自身の水源や鉱脈を伴に掘り起こしたい。

何が出てきても大丈夫という安定感・信頼感
クライアントもこれまでの人生で様々なバランスをとって生き抜いてきた存在。深い部分に触れるには勇気と覚悟が必要なこともある。その際に側にいるコーチは、どんなものが箱から出てきても大丈夫、という安心感・信頼感のある存在でありたい。

温かく等身大でいること心を開いて話して頂く存在として、やはりコーチ以前に人間として「温かく」いたい。そして嘘偽りのない誇張も卑下もない、「等身大」でいたい。

自分の枠を超える・エッジを超えるクライアントの旅(セッションの流れ)がコーチの枠で制限されてはならない。常に枠を超えエッジを超えることを意識する。

刺激と発見「話して楽しかった、すっきりした」ではプロコーチではない。プロ意識をもって思考や感情、氷山の下にある無意識にも働きかけ、「刺激と発見」のある価値ある対話にしたい。

コーチングだけではない付加価値(リソース全投入)
自分のリソースは最大限届けたい。例えば、キャリアの課題であればこれまでのヘッドハンターとして数千人と対話してきた経験や知識を織り込む。子育て中のビジネスパーソンなら体験知からくる工夫や情報を。「触媒屋」として、お引き合わせしたら素敵な化学反応がおきそうな知人の紹介。クライアントの興味に応じて様々な刺激といい意味での揺さぶりをかけたい。いえ、お互いにかけ合う存在でいたい。

コーチという仕事を通して実現したい社会

「自分」を知る、自分と「違う宇宙」を持つ他人を知る、そして共鳴ゾーンをみつけて協業し新しい世界を創りだしていくことは、個々人が他人と協力・助け合いながら唯一無二の人生を生ききる「幸せ」に繋がるだけではなく、その先の「ダイバシティ社会」の実現に繋がると信じている。ダイバシティ社会とは、性差や文化差、得意分野差、異なる背景や考え方の違いを持つ人達が協業して大きな目標に向かって力を合わせていくことに他ならず、個人の人生が尊重されるだけではなく、「システム」(人の集合体~組織や家庭や地域~)としても最大限力を発揮していく原動力になる。そんな真の「ダイバシティ社会」が実現できたら、システムは本質的に自ずと発展する。今よりももっと個々の大人達の表情は彩られ、そんな大人を観て「いろんな生き方があるんだ」と大人になるのが楽しみな子供達が増え、日本の温度が上がると信じている。今ホットな社会課題である「女性の活躍推進」においても、その文脈の中で語られるべきであって、政治や経済発展の観点からそれ自体が「目的」になっては本質を見失うと思料している。